OH,NYO
残尿感に悩まされています。出し切ったかなー、と思ったところからもう一回。ズボンを履いて、慌てて脱いで、更にもう一回。寄せては返す波のようです。
今までの人生を振り返ってみると、尿の悩みから解放された時期がなかったように感じます。
おねしょが治ったのは、小学校四年生の頃でしょうか。「もしかしたらこの子は、一生おねしょが治らないんじゃないか」と親戚のおばさんに言われて、眠れない夜を過ごしたことがありました。
中学三年生の時、なぜか尿検査に引っかかりました。再検査は、僕と担任のH先生だけ。クラスのみんなの前で発表されて、恥ずかしさのあまり失禁するかと思いました。
高校生の時には、もはや尿漏れがありました。F君に発見されてしまったのは痛恨の極みで、それ以来、トイレに行くたびに尿漏れを鋭くチェックされるようになりました。学生服が黒かったおかげで何とか三年間を乗り切れましたが、体操服に着替えた時は慎重になりました。
17歳の残尿と43歳のそれでは重みが違いますが、尿に対する漠然とした不安が、いつでも黒い影のように僕の周りをうろついています。
それはまるで、ブルースのように。
今日の一曲。「地獄の猟犬がつきまとう」