酵母エキスについて

ブログをご覧の皆様、ごきげんよう。

腸の微絨毛が元気いっぱいの店長です。（※意味がわからない方は前回のブログをご覧ください）

さてさて、今回のテーマは酵母エキスです。

酵母、というと、ビールやパンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。そう、その酵母です。簡単に言うと、食品の発酵を促すために使われる天然の微生物なんですね。樹液や花蜜、果実に多く存在するそうです。

こいつを人工的に処理（酸処理・アルカリ処理・酵素処理など）して、酵母からうま味成分を抽出したものが、いわゆる「酵母エキス」と呼ばれる成分。

酵母エキスが添加されている身近な食品としては、インスタントスープ、カップラーメン、粉末だし、レトルト食品、スナック菓子などが挙げられます。うま味成分を多く含む天然の素材（昆布、しいたけ、鰹節など）をそのまま添加するより、安価で味自体が濃厚に感じられるので、メーカー側にとっては使い勝手が良いのだと思います。

この「酵母エキス」、精製処理をされていないので、今のところ、日本国内では添加物ではなく食品として分類されています。また、酵母エキスには様々な栄養成分が含まれます。アミノ酸、ペプチド、核酸成分、糖類、ビタミン類、ミネラル分など。

ここまでのところ、「酵母エキス」のデメリットってないのでは・・・と思いますよね。

実際、自然派や健康志向を謳う食品メーカーさんの商品にも多く使われています。

（当店で扱っている一部商品（8点）にも含まれています）

では、何が問題かをざっとまとめると

①人工的に抽出したうま味成分の刺激に舌が慣れ、濃い味付けでなければ満足できなくなる可能性がある。

②酵母菌を採取するための作物が遺伝子組み換えであったり、化学肥料を多く使って栽培されたものである可能性がある。また、酵母自体に遺伝子組み換えを行うこともあります。

詳しくはこちら→よくある質問｜身の回りで使われている遺伝子組み換え技術にはどんなものがありますか。｜バイテク情報普及会 (cbijapan.com)

③ごく稀ではあるが、酵母エキスアレルギーを発症する恐れがある。

以上の３つになります。

？　→　酵母（遺伝子組み換えが行われたものの可能性あり）　→　酵母エキス　という流れなので、最初の「？」部分が不透明ですし、さらに酵母自体が遺伝子組み換えされたものの恐れがあるのです。

怖いと言えば怖いのですが、自然食品メーカーさんですら使用していますし、完全に排除することは至難の業です。化学調味料や添加物を入れず、かつ、商品を少しでも手ごろな価格で消費者に届けようとする企業努力、という捉え方もあります。