サンダーストーム
「アントニオ猪木をさがして」という映画を観てきました。事前に見たレビューでは「途中で寝た」「これでは猪木をさがせない」と酷評の嵐でしたが、迷わず行けよの精神で映画館へ向かいました。隣で観ていた親子は途中で帰ってしまいましたが、個人的には観て良かったと思いました。
ただ、途中で挿入されるミニドラマがあって、その主役の男の子が、僕と同世代なんです。80年代に少年時代を過ごして、90年代に高校生活を送るっていう。で、少年時代のシーンで、猪木がホーガンに負けた試合の話をしていて「今度は絶対に猪木が勝つ」と、悔しそうな表情を浮かべていて、当時、僕もその試合をテレビで観ていたのですが。
・・あの時の猪木って、そんなに人気あったかな?
猪木ファンって、僕よりかなり年上の世代で、70年代の猪木を観ていた人たちなんじゃないかと思うんです。異種格闘技をやったり、海外で試合をしたり、新しい境地をどんどん切り開いていく時期の猪木を観ていた人たちにとって、アントニオ猪木はヒーローだったんだと思います。
僕が知っている猪木は、苦しい展開の試合をチョークスリーパーで逆転勝ちする人でした。正直言って、あまりカッコよくなかったです。反則だし。
1977年生まれの僕にとって、プロレスのヒーローは天龍源一郎でした。ジャンボ鶴田との試合が、毎週日曜日の深夜にやってたんです。ジャンボのバックドロップやジャンピングニーをモロに受けて、それでもやり返していくその姿は、まさしくヒーローという感じでした。
今度は「天龍源一郎をさがして」という映画をやってほしいです。三瓶でした。